塾講師 コクの極み

メインブログでも勉強の話ができるやん、ってことで更新してません。

発達障害でも塾の先生ってできるの?

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こんにちは、コクの極みです。Twitterを見てくれるとわかるのですが、僕は軽度のADHDをもっています。

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小学生時代は授業中におとなしく座れずに途中で立ってしまったり、パニックで奇声を発してしまったり…とにかくカオスでした。そんな僕でも、今は塾の先生としてアルバイトしています。働く当初は、自分以上に親や友人が不安がっていました。

ホントに塾の先生なんてできるの?

って。まあ当然ですよね。しかし現段階で2年半は続いてますし、個別指導ながらも、のべ100人近く担当させてもらっています。毎年中3生を多くもっていますが、ほとんどは第一志望に無事合格しています。こんな感じで、割と順調に、しかも楽しく働かせてもらっています。それにはちょっとした工夫があるんだよってことを書いていきます。

 

しんどいことはしんどい

座りっぱなしは地獄

雑談に火がつくと止まらない

ちょっとした工夫

意図的に立ってみる

先に生徒に目標を与える

まとめ

ぶっちゃけADHDで塾講師はつらい

ズバリ言ってしまうと、僕のような人間が塾で働くのはしんどいです。イスに長く座れず、同じ作業を淡々とこなすのが苦手なので、まさに学校の勉強とは正反対です。

座りっぱなしは地獄

僕がイスに座れる限界は20~30分です。塾では1コマ90分。1コマぶっ続けで座るなんて僕には無理です。もちろん映画館も僕にとって苦行です。笑

単純に「飽きる」「つまらない」というよりも、体から拒否反応が現れてくるんです。足元でマグマが煮えたぎっているような感覚が。座りっぱなしで授業してたら途中で発狂すると思います。

雑談に火がつくと止まらない

生徒も人間なので、少し飽きてきたら雑談を挟むことがあります。僕の話でも面白そうに聞いてくれる生徒だっています。しかし、その雑談のせいで、僕の方が覚醒しちゃうんです。話しているうちに自分の世界に入り込んで、気がつけば全く関係のない話に。なんてことも。

ちょっとした工夫

意図的に立ってみる

これだけ書くとなかなかヤバいですが大義名分はちゃんとあります。生徒に解かせるプリントをコピーするため、プリンターに移動します。それを授業中に挟むだけで、気分はほぼリセットされます。集中が切れそうになった時にプリントや教材を持ってこれるよう、多少は計算して授業してます。

また、もう一つの方法が。「生徒を巻き込む」という手もあるんです。個別指導の塾だと、集団塾でついていけなかった子を担当することがしばしばあります。そのため、僕と同じ系統の生徒もちらほらいます。大半の先生は苦労されるようですが、僕にとっては接しやすいタイプです。自分に近いので。顔に疲れの色が見えたら、一緒に立って伸びたりしてます。授業は90分あるので、周りからも「上手く休みを入れられている」と認識されているようです。ただ僕が休みたいだけなんですがね。笑

先に生徒に目標を与える

これは普通の先生でもよくやることと思います。「今日の授業では◯◯と△△についてやります。」と先に言って、早く終われば授業内で宿題を消化してもOKとしています。そうすると、生徒は俄然やる気が出ます。宿題を早く終わらせたいでしょうから。長丁場の授業で雑談に入ることはあっても、「長いな…」と感じる生徒がいたら、「長くないですか?」とか「次いきましょ!」とか言ってくれます。そうすることで、生徒をリマインダーとして活用できちゃうんです。

まとめ

自分で言っちゃいますが、苦労はそれなりにしてると思います。普通の先生なら当たり前にできることが、僕には難しいなんてことは多々あります。綺麗事みたいだけど、僕みたいな人間を求めている人はいるんじゃないかなと思うんです。

学校に適応できず、親からも否定され、自尊心の無い子を多く見てきました。そんな子たちに必要なのは、成績優秀な先生よりも、僕みたいな「似た境遇の人間」じゃないかと思います。彼らは「子ども」であるせいで、大人から自由を制限されることが多々あります。自分のやりたいことがあっても、「そんなことより勉強しなさい」と抑圧されるだけ。あまりにも心苦しい。

今の世の中を根本的に変えて、学校のあり方を変える、とか日本の教育を変える、と躍起になっている人もいるけど、僕には荷が重いし、変えるには時間がかかる。だったら、今勉強で悩んでいる子たちに、勉強で困らないくらいに育てるのが僕の役目。この気持ちだけは貫いていきたいと思っています。